待ち焦がれた日 [あきらBD]
2月28日。あきらの誕生日がやって来た。愛しい彼女と初めて過ごす誕生日。あきらは柄にもなくウキウキとはしゃいでいた。随分と前から綿密に計画をたてこの日を待ち焦がれていた。けれど。この目の前に広がるこの光景は何なんだ!?司を始め、優紀ちゃんまで揃い踏みじゃないか!ここ、俺の家だぜ?俺が知らないってどういうことだよ!?それ以上にいただけないことがある。つくしを囲んで嬉しそうに鼻の下伸ばしやがって!つく...
天使の願い 18
「ったく揃いも揃って何してんだよ?ふざけんじゃねーぞっ!!」スイートルームには司の怒声が響き渡る。しかし、言われた当人たちは全く気にする素振りもなくアルコールを口に運んでいた。そんな調子の3人に司はぶちきれる寸前だった。「何怒ってるの?牧野は司の物じゃないでしょ?」グラスをテーブルに置き、めんどくさそうに類はソファーに寝転がった。「そうだぞ、司。俺たちは牧野のダチで司も今はただのダチだろ?」「振り...
初めてのValentine's day 後編
[初めてのValentine's day]は[天使の願い]の番外編です。お読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデーとなってますwwお楽しみいただけたら嬉しいです。ふぅっ…。ため息をひとつつき、つくしはレジに並ぶ。つくしは再びチョコレートを買いにデパートに来ていた。悩んだ末につくしが手にしたのは既製品のチョコレート。選んだものはつくしにとっ...
初めてのValentine's day 前編
[初めてのValentine's day]は[天使の願い]の番外編です。お読みでない方のためにとっても簡単に説明しますと…。過去にだいぶ遡り、つくし争奪戦が始まってすぐの初めてのバレンタインデーとなってますwwお楽しみいただけたら嬉しいです。つくしはうーんと唸り腕を組む。あっちを見ては首を傾げ、こっちを見ては反対に首を傾げる。そんなつくしは格好の話のネタになっていた。『ねぇねぇ、あの人、もうずっといるよね?』『私が来...
天使の願い 17
「マジかよ…」あきらの告白を聞いた総二郎は焦燥に駆られていた。司に呼び出されたあの日に過った想い。その後も考えなかった訳ではなかった。時折見せるつくしの儚げな表情に総二郎は気づいていた。その理由が類であることは分かっていた。だがあきらまでとは思ってもいなかった。総二郎はそんなつくしを放っておくことが出来ず、落ち着かない心を無理矢理落ち着かせて、何かとつくしに構っていた。「当然司には言ったんだよな?...