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花より男子二次小説
ちょっぴり切ない物語

Lily of the valley

初めに必ずお読みください

はじめまして。管理人のすずらんと申します。花より男子。何年経っても色褪せないとでも言うのでしょうか。素敵な世界ですよね。原作は実家に置き去りで何年も読んでいませんが、ドラマの再放送が始まるとついつい見てしまいます。そして、どういうわけか二次の世界に辿り着きました。そしてそして。このようなブログを立ち上げてしまいました。勢いだけで作っただけあり、なかなか陽の目を見ることが出来ずに今日に至ります。みな...

天使の願い 52

「ちょっと急に何言ってんの?そりゃあ私は嬉しいけど…そんなの司は望んでないでしょ?」滋のその声は激しく動揺しているように見えた。つくしは息を飲み黙って様子を見守っていた。時間にして遡れば数十分前の事。部屋の外に出て壁に凭れ、ぼうっと空を眺めていたつくしの目に煉瓦色の明滅が飛び込み、小窓が現れた。小窓を手に取り覗くとそこには部屋中をしきりに右往左往する滋がいる。どうしたんだろ?つくしは訳も分からずに...

天使の願い 51

つくしが亡くなって暫く、あきらが温室に立ち寄る事はなかった。誰も立ち入れないその場所の植物は次第に枯れて朽ちていった。今はプランターやジョウロ、スコップ、肥料等はきれいすっきり片付けられ、そこにはベンチが一つだけ置かれているだけとなっていた。変わらずに置いてある二人掛けのベンチに腰を下ろし室内を見ているあきらだが、そこに遥といた時のような笑顔はない。その瞳には何も映っていないようだった。「そろそろ...

天使の願い 50

ノートを一通り読んだつくしは傍らにそれを置き、また小窓を手に取った。その中には車に乗り込む二人の姿が映っている。つくしはあからさまにほっとため息をついた。そしてその瞬間、何か、が分かったような気がしていた。小窓を通して映すF4の姿。そこに並ぶのは決まってつくしもお馴染みの誰か。司であれば滋、総二郎であれば優紀、恋愛に発展しそうもないが類であれば桜子。気心知れた友人が支えてくれていたのだ。それに比べ...

天使の願い 49

つくしは黙ったまま小窓をずっと眺めていた。仕事帰りのデートの待ち合わせだろうか。そこにはダークグレーのスーツを身に纏い、ホテルの最上階のバーでグラスを静かに傾けるあきらがいた。暫くその姿を見ていると一瞬だけさっと手を上げ微笑む。つくしは反射的にその視線の先を見る。歳はつくしと同じくらいだろうか。目鼻立ちの整った所謂美人タイプ。すらっとしたスレンダーな体系につくしは思わず自分と比較してしまう。合流を...